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バリバリ バイク屋魂~旧車二輪専門店BANBAN

 初めてバイクに乗る人でも、旧車が乗れる。


単純な一言で言うと、BANBANの経営理念はこれだ。
1970年代から80年代に作られ、中には30年以上前に発売されたものも、ざらにある旧車は、すぐ壊れるし、曲がらない、止まらない、エンジンかけづらい。のが当たり前。
でも、なんとかそういうところを無しにして、初めて免許を取った方でも、乗れるようなバイクを販売しているという。
しっかりやっても、くせのあるバイクであるGT380やKH250などの、ツースト系はあまり置かないで、4ストロークの250ccなど、旧車の中でも乗りやすいバイクを選び、さらにBANBANの技術で、良くして乗りやすくして。と日々惜しみない努力を重ねている。

現在CBXは、人気と共に価格も高騰中で120万円程度。雑誌を見ると、2型で走行距離が少ない物だと300万円以上のものまである。これだと旧車会一年生、バイク一年生にはなかなか手が出せない。
BANBANでは50~70万円くらいの間で、壊れにくいホークなどの旧車を中心に揃えている。ザリとかゴキと呼ばれるGSX250Eも人気。こちらは30万円台で買えるらしい。

純粋に旧車が好きなお客さんには、いわゆる真面目な方が多く、中には自衛隊、学校の先生、国家公務員、区役所勤務の方もいるというから驚きだ。
幅広い顧客から高い評判を得ているのは、BANBANが一般顧客も重視して、接客しているのが理由だと理解できる。

 ショールームで、来店したお客さんが、見て、手に取って選べるようにした。


BANBANは、JR日暮里駅近くに整備工場兼店舗とショールームの2店を展開。
ショールームでは来店したお客さんが、車体やパーツを実際に見て、手に取って選べるようにした。
将来は整備工場兼店舗とこちらのショールームをひとつに併せて、大通りでバイクのデパートみたいにしたいと夢を語ってくれた。
ホークといえば、一般的にはアップハンつけて、三段つけて、ロケット付けるようなバイクだけど、うちはこういう感じの改造もできますよっていう提案もしている。

(写真左)ショールームに展示されているCB250T通称ホークは、BANBANが力を入れる【下町スタイル】
オーバーホール済みの車体に、KAMIKAZEのマフラー、ハンドル、シート。足回り、エンジンも一通りカスタム済み。カスタムオーダー可のコンセプトバイク。138万円から。

(写真下)入口すぐの壁にディスプレイされているCB250T。
こちらはなんとレース仕様。ホークが、レース用にもできるという、想定外の恰好良さに、記者も目が釘付けになった。


見応えのあるショールームを保有するBANBANであるが、偶然通りかかる客はほとんどおらず、8割が通販。
北海道から沖縄まで1万5千円から一番高いところでも4万円程度で、全国どこでも通販してくれる。
「うちは売った後が、お客さんとの付き合いだと思っている。」とアフターケアに力を入れているBANBAN。
購入後に、電話でいろいろ相談に乗ってくれるのはもちろん、顧客の近所のバイク屋さんで、部品が足りないなどの理由から、どうしても直すことができない場合は、そのバイク屋さんと連絡を取って、サポートしてあげることまであるという。

 特攻服を着て信号無視して出かけて行った。


昔の旧車会っていうのは、暴走族にみられたくないと言っていたが、最近の旧車会は、暴走族との差が解りづらくなってきていると言う。
当初は、旧車会と言えば、暴走族のOBだったが、今は若い子がいきなり旧車会からやっているので、見た目的にも見分けづらい。
一部の旧車会は、【ヤキとカンパが無い暴走族みたいなもん】【暴走族を卒業できていない大人】と化している。旧車会のステッカーが貼ってあるバイクを取りに来たある客は、特攻服を着て、信号無視をして出かけて行った。これは現場にいる人間からすると、「暴走族じゃん。」という感じ。
こうなると、旧車会と名乗るのも、ただの警察の摘発防止でしかない。
そういうことがあると、来店するまじめな一般のお客さん達に、「旧車会っぽくもしたくないし、旧車会にも見られたくない。」と言われても仕方がない。

「旧車が好きでさえあれば、年齢だの職業だの、性別も問わずに応援しますよ。」
BANBANは、純粋にバイク好きを応援している、バイク乗りの味方。
その顧客が旧車会だろうが、暴走族だろうが、わけへだてなく修理もするし、販売もする。
しかし、旧車会オンリーってなっちゃうと、ホントのバイク好きが、みんな怖がって遠のいてしまう。それを危惧しているのだ。

 タトゥーはノリで、これ格好いいから入れちゃいなよ。みたいな感じで。


接客、試乗、パーツの全国通販など、BANBANの主要業務を取り仕切っているKOUMA店長。
ウィラサクレック所属のプロキックボクサーという顔も持つ。
ムエタイやキックの試合に出場しプロ4戦4勝。
忙しい業務の中からなんとか時間を工面して練習し、プロ格闘家とBANBANの店長業務を両立している。

そんな彼は長年のタトゥーコレクター。BANBAN社長の同級生で彫師をしている方のもとに通っている。
「和彫りって、最近の若い子とか多いけど、僕には似合わないと思っています。あんまりオラオラな感じも好きじゃないんです。」
現在のスタイルは洋彫りだという。英語とか、人物だったり、アメリカンタトゥーが多い。
「AK47って一番人を殺した銃で、殴る時に殺すつもりでやるってことで入れました。」
右の腕をまくり、解説してくれたが、
「実は意味合いはそんなに深くは無いんです。ノリで、これ格好いいから入れちゃいなよ。みたいな感じで。どんどん増えています。」とも話してくれた。
今後のプランは考えてはいないが、これ入れたいなっていうものがあれば、冠婚葬祭で出ない程度に入れていきたいと意欲を見せる。
ワンポイントタトゥーで全身を入れるというのは、バランスが非常に難しいが、きれいにまとまっているのに感心した。
仕事中は、嫌がるお客さんもいるだろうと、サポーターをつけて接客しているというのにも、彼の気さくで心優しい人柄が出ていた。

旧車二輪専門店BANBAN
ウェブサイト
東京都荒川区西日暮里2丁目11−10
03-3891-8198


Interviewer Profile
彫昌(ほりしょう)
東京都豊島区池袋で彫師として活動中。
WARUMONの編集長として、数多くの著名人にインタビューを行っている。
タトゥースタジオ SEEK



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