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WARUMON インタビュー001 丸屋九兵衛 其の1~自身のタトゥー編~

 六本木は日本人より白人の方が多いですね。


うちの事務所がある池袋の北口は、日本人より中国人が多いですが、六本木は日本人より白人の方が多いですね。
私の率直な言葉に
「黒人も多いですよ。客引きは必ずアフリカ人という・・。まるっきり繁華街ですよ。ここは。」
と答える丸屋氏。
丸屋氏の勤務する【株式会社スペースシャワーネットワーク】のオフィスのあまりに洗練された雰囲気に、あの雑多な六本木の交差点からわずか7、8分程度だということをすっかり忘れてしまっていた。

 経歴


京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒。 ブルース・インターアクションズbmr編集部入社(※現株式会社スペースシャワーネットワーク クリエイティブ戦略本部 書籍出版部)
ラジオDJとしても著名で、Inter FMでは自身の冠番組「丸屋九兵衛のモンゴリアン・デスロック」に出演。現在はJ wave、FM横浜、JFN系地方局、FMノースウェーブに出演中。
SFマガジンで連載を持ち、SF映画解説者としてWOWOWにも出演。SF評論家という一面も持つ。
本業がはっきりしない人間は一番嫌いなんですけど、気づいたら自分の本業がわけわからなくなっていた。と冗談めいて語るほど多方面で活躍中。
人気トークショー【WOWOW主催トークストック2013~ソクラテスの熱弁~】においては、「股間から覗く世界史」というテーマで、股間をキーワードに世界各国の歴史を見事にぶった切った。
12月27日 @新宿LEFKADA 人気お笑いコンビ【米粒写経】ライブにおいてトークショー出演予定。
2014年1月末 自著【史上最強の台北カオスガイド101】を出版予定。

 丸屋氏がコレクションしてきたタトゥー


目立つの好きじゃなかったらタトゥー入れます? 自己顕示欲でしょ。と丸屋氏は語る。
丸屋氏のタトゥーと言えば、7年ほど前から私彫昌が彫らせて頂いているが、氏は毎回持ち前の豊富な知識を基に、複雑怪奇とも呼べるタトゥー案を持ち込んでくる。素人には真似できないプロ編集者ならではのなせる業である。
そんな丸屋氏からの第一声が、「目立つために入れる。」というのは意外だった。

今まで丸屋氏がコレクションしてきたタトゥーは、緻密な資料に基づき複雑に変形しているので、一見絵のように見えるが実はほとんどがレタリング。
三国志の名シーンに登場する4行の詩の3行目と4行目。中国の三世紀初頭の曹操の息子二人が登場する豆がらの話しを両前腕の内側に彫り込んでいる。
外側には、西海岸ラッパーの雰囲気も感じさせるペイズリー模様をアレンジしたbmr誌のロゴ。さらにそのデザインには小さなレタリングでニーチェの言葉がドイツ語で書きこまれている。
胸には西洋の盾を自身で作成。家紋と家訓を英語で。さらにそこに自身の先祖がムショに入ったという史実に基づいて、1785年という数字。両側には家を象徴する伏見稲荷と、メキシコ好きだからケツァルコアトルをレイアウトしている。

コンセプトは、ある意味統一されているのである。
究極のマニアックとでも表現しようか。パッと見はふつう。でも内容や意味を言い出すと半端じゃなくマニアック。
これが丸屋流タトゥーなのではないだろうか。
こもって編集する自分がいて、今度はステージに立つ自分がいる。
「目立つから入れるんですよ」とあっさり言い放っておきながら、「この柄入れようかな、だったらこういう意味があるからこれも入れて、こういうレイアウトにできるかなぁ?」とこれ以上ないくらいに練ってくる。
氏の生き方がそのままタトゥー観にもつながっているように思えてならなかった。

これからタトゥーを入れようと、試行錯誤している読者のみなさんの、参考になるかどうかは保証しかねるが、丸屋氏は今回のインタビューの場でも、個性豊かな、新しいタトゥーオーダーについて語ってくれた。
「台北の国立故宮博物院の青銅器の模様がまがまがしくて最高。」
と、冒頭からさすがの切り口でぶっ込んでくるが、もう7年来の付き合いなのでそこは冷静に受け止める。
「原始チャイニーズトライバルとでも言うのかなぁ。それを腿あたりに入れてみたいんですよ。全く洗練されていない、ラーメンのどんぶりの模様がぐちゃぐちゃに広がっているような青銅の器がたくさんある。そしてそこには梟だったり虎だったりする顔が、原始人らしく噛み砕いた表現で描かれているんです。その顔を膝に。そしてそこから腿にかけて原始チャイニーズトライバルが上がって行って・・。フェイドアウトしてくれるとうれしいけど。どうなんだろうね?」
「どうなんだろうね?」である。このぶっとんだ案に相手が付いてきている前提で、ノってきた氏はさらに続ける。
「人面瘡って憧れません?」

 タトゥーの歴史。


そんな氏はもちろんタトゥーの歴史の知識も豊富である。
次回は丸屋九兵衛氏が、世界のタトゥーの歴史について語ってくれる。
他にも氏の敬愛するBoo-Yaa T.R.I.B.Eやカリフォルニア刑務所に服役経験のある友人の話しからアウトローカルチャーにも深く切り込んでくれたので乞うご期待。


Interviewer Profile
彫昌(ほりしょう)
東京都豊島区池袋で彫師として活動中。
WARUMONの編集長として、数多くの著名人にインタビューを行っている。
タトゥースタジオ SEEK


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自身のタトゥー編 世界のタトゥー史編

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